FIREへの道:シミュレーションから見る条件

職場の後輩から「そろそろFIREできるんとちゃいますのん?」と聞かれた。昔から投資をしているという前提だけでそう言っているのだろうが、当然ながら私の資産額は知らない。

 

三井住友信託のスマートライフデザイナーでシミュレーションしてみた。「55歳まで働き、その後は完全にFIRE、年金は私・妻ともに65歳から受給、毎月の生活費は30万円」という前提条件で試算したところ、

 

  • 6%運用の場合:60歳が資産の底で、むしろそこから増え続ける
  • 4%運用の場合:100歳でも1,000万円は残る
  • 2%運用の場合:100歳でほぼゼロになる

という結果になった。

 

 

生活費については、住宅ローンが完済すれば20万円以下になるだろうが、物価高を考慮して今回は30万円で計算している。大切なのは「健康であること」「55歳まで働く意欲を保つこと」「無理にリスクを冒さないこと」だと言えるが、特に2番目の「意欲を保つこと」が一番の問題だ。

 

 

なお、妻の資産(預貯金・金融資産/iDeCo)は含めていないので、贅沢さえしなければ何とか生活できそうだ。しかし、どうも妻はその資産を長女に残したいようなので、頼りにはできない。そのくらい長期的ならば運用すれば?とも言ってみたが、妻はiDeCo程度で十分とのこと。

 

 

資金収支のグラフを見ると、年金を65歳から受給する場合、当然ながら60歳から65歳の間に資産が大きく減っていく。この期間に耐えられるかが精神的な課題だ。しかし、大枠を把握することができたのは良かった。今度、年金を60歳から受給するパターンでも試してみようと思う。

 

 

ちなみに、今すぐ完全FIREを前提にシミュレーションすると、資産はすぐに枯渇する結果だった。片働きで子供がいて住宅ローンもある現状では、やはり子供が自立し、ローンが完済されないとFIREは難しいと感じた。ただ、5年後には息子たちは大学生になり、住宅ローンも完済される予定なので、そのときは状況が変わるかもしれない。

 

 

一つ一つ片付けていくしかない。

 

 

新NISAを最速で埋めることを目標にしていたが、このシミュレーションを信じるなら、住宅ローン返済を優先したほうがFIREに近づくのかもしれない…。

 

 

人の数だけ正解がある!