就職氷河期世代と年金改革

ニュースでは年金改革の話題が連日取り上げられている。厚生年金の積立金を基礎年金に活用するという案である。財政が厳しい基礎年金を支えるために、比較的余裕のある厚生年金の積立金を回す仕組みを作ろうとしている、と理解している。

 

氷河期世代の低年金リスクが深刻だ」と大騒ぎしているが、正直なところ遅すぎる気がしてならない。今回の改革案も、表向きは「基礎年金を底上げして氷河期世代を救う」とうたっているが、実際には財源問題や世代間の公平性を理由に、骨抜きになったという報道も目立つ。将来的に本当に年金が増えるのか、まったく確信が持てないよね。

 

一度、厚生年金の積立金を基礎年金に流用する仕組みができてしまえば、「前にもやったから今回も」という前例主義で、どんどん積立金が他の目的に使われるのではないか?と考えてしまう。自分たちが年金を受給する時期になれば、また「財源が足りない」と言われて、結局は何も変わらないのではないのでは?

 

政治への不信感は年々強まるばかりだ。氷河期世代は、社会の変化や経済の失速の「被害者」であるはずなのに、ずっと「自己責任」と言われ続けてきた。今回の年金改革も、どこか他人事のように感じてしまうのは、そのせいかもしれない。

 

悲しいかな期待しても仕方がない。それこそ自己責任で投資の力で資産形成するのがよかろう。

 

例えば、20歳から60歳までの40年間、毎月2万円を年利4%で運用した場合、理論上の資産額は約2,330万円になる計算だ。40年後の物価水準は分からないが、いわゆる「2,000万円問題」と呼ばれる老後資金の目安は、現時点ではクリアできることになる。

 

むしろ、今の若い世代は新NISAの普及もあり、早いうちから投資を始めていれば、一定額の資産を築くことも十分可能だと感じる。一方で、投資をしている人とそうでない人との間で、将来的な資産格差がますます広がっていくのではないかしらん。

 

氷河期世代は、今なら41歳から55歳くらいだろう。最近は投資を始める人も増えてきた印象だが、若い頃から積極的に資産運用をしていた割合は、やはり低かったのではないかと思う。自分は20代から投資を始めていたが、積み立ては月3万円程度だった。それでも、長い目で見れば一定の資産形成にはつながった。

 

ここ数年、定年後に再雇用される人たちの話をよく耳にする。「本当はもう働きたくないけれど、働かざるを得ない」と語る人も多い。住宅ローンがまだ残っている、という声を聞くと、やはりもう少し計画的に備えておくべきだったのではないかと感じてしまう。

 

時代の変化に翻弄されつつもも、自分なりにできることを積み重ねていくしかないね。